こんにちは。
大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
当院、院長ブログ&お知らせ
閲覧数1位の記事は、
です。
たくさんの方に読んでいただいて
うれしいです！！
この記事を読んで下さる方が
多いというのは、
それだけ、
切らないで治したい方が
多いということなのですよね。
霰粒腫は
簡単に言うと
まぶたにある涙のあぶらを作っている
マイボーム腺がつまる
↓
あぶらがたまってしまう
↓
炎症細胞が集まってきて
しこり(肉芽腫、にくげしゅ)ができる
という状態です。
自然に小さくなる場合もありますが、
吸収されるのに数ヶ月から年単位
かかることもあります。
しこり大きくなって、
炎症が強くなると
まぶたの皮膚が赤く薄くなり、
皮膚が破れて中身が出る(自壊、じかい)
こともあります。
結膜側(裏側)から破れる場合もあります。
当院では、
切らない治療だけでなく、
切って治す＝霰粒腫手術も
行っています。
霰粒腫の
切って治す治療、
切らないで治す治療、
どれを選ぶかは、
患者さんご本人もしくは
保護者の方の
ご希望によります。
霰粒腫の切って治す治療、
切らないで治す治療について
私なりに
まとめてみたいと思います。
霰粒腫の切らない治療
⚫︎温罨法（おんあんぽう）
まぶたを温めます。
⚫︎眼瞼清拭（がんけんせいしき、リッドハイジーン)
まぶたのフチをきれいに洗います。
まつ毛ダニ（デモデックス）がいると
霰粒腫になりやすい、繰り返しやすいと
言われています。
[向いている方］
お子さん
痛いのは苦手な方
自宅で自分でまめに続けられる方
大きすぎない霰粒腫
霰粒腫をくりかえしていて、再発予防をしたい方
⚫︎点眼や軟膏
霰粒腫の状態により、
薬を処方することがあります。
他の治療と組み合わせることもあります。
細菌感染が、
最初の段階のマイボーム腺がつまる
きっかけになっている可能性があるとき。
→抗生剤点眼、眼軟膏
炎症をおさえる目的での処方。
→ステロイド点眼、眼軟膏
まぶたの皮膚側から
破裂しそう
もしくは
破裂した(自壊後の)場合。
キズを乾かさないで
カサブタを作らずキレイに治す目的。
→眼軟膏
⚫︎ステロイド注射
点眼麻酔をしてから、
結膜側(まぶたの内側)から注射します。
[向いている方］
早く治したいけど手術はいやな方
結膜側の霰粒腫
たくさんの霰粒腫ができている方
※霰粒腫の切らない治療は、
高齢者の方で
悪性腫瘍を疑う場合は、
おすすめいたしません。
禁忌です。
霰粒腫の切る治療
⚫︎霰粒腫摘出術
点眼麻酔をします。
まぶたの皮膚側と
結膜側に注射の麻酔をします。
（局所麻酔）
結膜もしくは皮膚を切って
霰粒腫の中身(肉芽腫、
白いドロドロのことを
粥状物といいます)
を出します。
一般的に、
結膜側からの手術だと
縫わないことが多いです。
皮膚側からの手術だと
縫うことが多いです。
[向いている方］
早く治したい方
大きい霰粒腫
悪性腫瘍が疑われる場合
当院では、
眼瞼下垂症の手術でも使っている
炭酸ガスレーザーを使用して、
霰粒腫の手術をしています。
炭酸ガスレーザーは、
切開と止血が同時にできるので、
血管が多いまぶたの手術には
大変便利です。
当院での霰粒腫の切らない治療を
ご希望の方は、
予約はいりません。
受診して、ご相談ください。
ステロイド注射ご希望の方は、
福岡（院長）の外来日に受診して下さい。
手術ご希望の方は、
福岡の外来日に
受診してください。 初診日の手術は行っておりません。
一度診察してから、
別日に手術の予約をさせていただきます。
お子さんに対する
ステロイド注射や手術は
当院では行っておりません。
手術が必要な場合は、
ご紹介させていただきます。
霰粒腫のこれまでの記事も
あわせてご覧ください。
霰粒腫、大きく切るか、温存するか
霰粒腫について、
LIME研究会のホームページ に
詳しく書きました
大宮はまだ眼科西口分院
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