こんにちは
大宮はまだ眼科西口分院の福岡詩麻です。
このたび当院では、超広角走査型レーザー検眼鏡(Optos社の眼底カメラ、California)を導入いたしました。
これまでの眼底カメラでは、一枚の写真で撮影できる範囲は眼底(目の奥)の約15%で、網膜周辺部(眼球のはじの方)まで観察することはできませんでした。
超広角眼底カメラは、眼底の約80%の範囲を広くカバーする写真を、短時間でとることができる機械です。
眼底検査のための瞳孔を広げる目薬(散瞳剤)なしでも眼底写真をとることができます。
※必要に応じて、眼底写真による画像診断だけではなく、散瞳剤を使った眼底検査もいたします。
レーザーを使用しているため、白内障などのにごりがあっても、従来の眼底カメラよりも眼底写真がとりやすくなります。
目の見え方にいつもと違う症状があるときは、眼底に異常がないかどうかをみるために、眼底検査が必要になります。
◆視力がおちて見づらい
◆見づらい場所がある(視野異常)
◆中心が暗く見える(中心暗点)
◆なにかが飛んで見える(飛蚊症)
◆目に光があたっていないのに、光が見える(光視症)
◆ゆがみがある(変視症)
症状がなくても糖尿病や高血圧がある方や、目をぶつけた場合は、眼底検査をおすすめします。
網膜の断面写真がとれるOCT(光干渉断層計)と超広角眼底カメラを組み合わせることで、さまざまな眼底疾患の早期発見や経過観察が、より迅速にくわしくできるようになりました。
糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜裂孔・網膜剥離、網膜色素変性症、緑内障、加齢黄斑変性などの診療に役立ちます。
写真をお見せすることで、患者さんやご家族の方への病気のご説明も、よりわかりやすくなると思います。
目の見え方がおかしいなと気づいたら、早めに眼科を受診してください。
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