こんにちは。
大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
緑内障の患者さんが
「緑内障は
治らない病気だとききました。
目が痛い気がします。
不安でたまりません。」
と、お話してくださることがあります。
そうおっしゃらない方も
心の中では
不安や心配をかかえていることが
あるのではないなと思います。
緑内障は、
目と脳をつなぐ視神経がいたんで
視野(見えている範囲)が
少しずつ欠けて、
見ずらくなっていく病気です。
たしかに残念ながら、
現在の医学では
いたんでしまった視神経を
復活させたり増やす治療法は
まだありません。
明らかなことは 眼圧が高いほど
視神経に負担がかかるということです。
正常な眼圧は、
10〜20 mmHg程度です。
眼圧がかなり高くなると
目が痛く、重くなりますが、
痛くなる眼圧というのは
40〜60 mmHgといった
正常の何倍にもなったときです。
もし、
実際に眼圧が高いのであれば
⚫︎点眼を変更する、増やす
⚫︎内服
⚫︎レーザーや手術
など、
病状に応じた早めの対応が
必要になります。
緑内障には
たくさんの種類があります。
緑内障の種類や
また患者さんによっても
進み方がことなります。
眼圧以外のことでも
目が痛くなることはあります。
日本人では
正常眼圧緑内障といって、
眼圧が正常の範囲内のタイプの
緑内障の方が多いです。
正常の眼圧でも
視神経に負担がかかって
ゆっくり神経が
減ってきてしまうという状態です。
この場合は、
目が痛いのは
眼圧のせいでも
緑内障が進んでいるサインという
ことでもなく
疲れ目とか
ドライアイといった
別の理由が考えられます。
緑内障の目薬は、
眼圧を下げて いま働いてくれている
目の神経の負担を減らし、
いま見えている視野を守る ための大切な薬です。
緑内障と診断されたら、 大事なのは 毎日の点眼と 眼科の通院を続けていただくことです。
「目が痛いと、
神経がやられていって
しまっているのではないか…」と
不安になったときは、
担当の眼科の先生に
◉自分の眼圧はいくつくらいなのか?
◉自分の緑内障は
急に進む可能性があるタイプなのか?
◉そもそも、
自分の目の痛みは
緑内障と関係があるのか?
きいてみてください。
ご自分の病気の状態と
これからどうしたらいいのかを知ることで、
少しでも
不安が軽くなったらよいなと
思っております。
原因がなんであれ、
目の痛みが気になるときは
早めに眼科に受診して
ご相談くださいね。
お大事になさってください。
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#緑内障
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