こんにちは。
大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
当院では、
緑内障の方に
「緑内障連絡カード」
をお渡ししております。
これは
一部の緑内障の方に禁忌(きんき)、
すなわち
緑内障発作の危険がある薬剤の
使用が問題ないか
控えた方がよいのかを
伝えるためのカードです。
これまで、
当院独自の用紙を
使用していましたが、
今年改訂された
日本眼科医会の
「緑内障連絡カード」を
お渡しすることにしました。
眼科以外の病院に受診するときや
薬局でお薬をもらうとき、
内視鏡検査や手術をうけるとき、
緑内障について質問されたときなどに
主治医の先生や薬剤師さんに
見せてください。
散瞳(瞳をひろげる)作用がある薬を
一部の緑内障の患者さん
(閉塞隅角緑内障)や
隅角の狭い方(狭隅角、きょうぐうかく)が
内服したり点眼したりすると、
眼圧が高くなってしまう
(急性緑内障発作)
可能性があります。
緑内障発作になると
眼圧が急に高くなり、
目が痛くなったり
頭痛や吐き気がでて
かすんで見づらくなり
放っておくと
場合によっては
一晩から数日で見づらくなり、
失明してしまう
(光もわからなくなる)
ことがあります。
そのため、
散瞳作用のある薬剤は
閉塞隅角や狭隅角の方には
投与してはいけなことになっています。
副交感神経の働きをおさえる
抗コリン作用のある
消化器潰瘍の薬、
抗ヒスタミン薬(アレルギー薬)
抗不安薬、
てんかんの薬、
循環器の薬、
泌尿器科の薬、
気管支拡張薬など
100種類以上の薬が
該当します。
風邪薬などの市販薬にも
抗コリン作用のある成分が
含まれているものがありますので
注意が必要です。
閉塞隅角や狭隅角の方でも、
虹彩切開術や
白内障手術といった
治療を受けていれば
緑内障発作の心配はありませんので
これらの薬剤が使用できます。
散瞳作用のある薬剤以外で、
ステロイドで眼圧が
上がる方もいます。
「緑内障連絡カード」には
緑内障の患者さんが
他の科の治療や検査を
安全に安心して
受けていただけますようにという
願いが込められています。
眼科以外の科を受診するときや
薬局に行くときは
「緑内障連絡カード」を持参して、
担当の先生や薬剤師さんに
カードに記載してある内容を
確認してもらってください。
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