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福岡詩麻

内科の治療でよくなる糖尿病網膜症〜大宮糖尿病内科・眼科連携会

こんにちは。

大宮はまだ眼科西口分院

院長の福岡詩麻です。

糖尿病網膜症の患者さんの目の治療は

眼科だけではできません!

内科の先生方との

協力が不可欠です。

先月開催された

大宮糖尿病内科・眼科連携会

では、

東京大学医学部附属病院

眼科の

戸塚清人先生

「内科的治療介入でよくなる

糖尿病網膜症/糖尿病黄斑浮腫

〜眼科での現況をまじえて」

と題して

お話いただきました。


ご講演くださった戸塚先生(写真左、東大病院)と

座長の濱田理事長(大宮はまだ眼科)



糖尿病で

血糖が高い状態がつづくと、

全身の血管が

つまってきてしまいます。



目の奥の網膜の血管がつまると

糖尿病網膜症

になります。





眼科では、

網膜の血管がつまって

血流が悪くなった場合や


新生血管(もろい血管)が

でてきた場合は


レーザーをしたり、


黄斑(網膜の中心の部分)に

浮腫(むくみ)がでた場合は


アイリーアやルセンティスなどの

抗VEGF薬を硝子体注射

(目の奥に注射)をしたり、


新生血管がやぶれて

硝子体出血(目の奥の出血)を

起こした場合や


新生血管のまわりに

増殖膜とよばれる組織ができて

網膜を引っ張って

網膜剥離を起こした場合は


硝子体手術(目の奥の手術)

をしたりします。

戸塚先生からは、

内科で処方される

SGLT2阻害薬

(尿に糖を出すことで

血糖を下げる飲み薬)や

利尿薬を内服したり


透析をすることで、

糖尿病黄斑浮腫

改善する可能性がある

ということを

お話いただきました。

糖尿病網膜症は、

むかしの高血糖の影響が

積み重なって

あとになって出てくるという

「メタボリックメモリー」

の研究についても

ご紹介いただきました。

--------

メタボリックメモリー

(高血糖の記憶)

=過去に

どのくらいの高血糖に、

どの程度の期間暴露されたかが、

その後の糖尿病血管合併症の進展を左右する

という概念。

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糖尿病網膜症の

目の治療は

眼科だけではできません!

内科の治療と

いっしょに

行っていくことが大事です!!

戸塚先生に

糖尿病網膜症について

実際の患者さんの経過も交えて わかりやすくご講演いただき、

私たち眼科医にとっても

大変勉強になりました。

戸塚先生

どうもありがとうございました!

左から

濱田理事長、戸塚先生、私(福岡)



戸塚清人先生の

当院での外来は、

月1回土曜日です。


⁡戸塚先生の診察をご希望の方は

当院ホームページの

担当医カレンダーをご確認ください。



糖尿病網膜症に対する

レーザー治療と

糖尿病黄斑浮腫に対する

硝子体注射については予約制です。


その他の方は、 予約の必要はありません。

当院のすべての医師が

糖尿病網膜症の診察を

行っております。


⁡散瞳が必要になることがありますので

運転はしないで来院ください。




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眼科に受診するときは、

お薬手帳と内科での採血結果を

お持ちください。

眼科での

糖尿病網膜症の診察の

参考になります。

内科に受診するときは、

糖尿病網膜症の具合を

内科の先生に

お伝えください。

内科での治療の

参考になります。

当院では、

糖尿病眼手帳を

お渡ししています。

内科からの

糖尿病連携手帳を

お持ちの方は

診察時にお見せください。

--------

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Hirose A, Furushima D, Yamaguchi N, Kitano S, Uchigata Y.Diabetes Care. 2013 Nov;36(11):3812-4. doi: 10.2337/dc13-0532. Epub 2013 Sep 11.PMID: 24026558

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