こんにちは。
大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
処方された
目薬をしているのに
ものもらいが
なかなか治らないと、
心配になりますよね…。
まぶたが腫れる
ものもらいのうち
主には
⚫︎赤くて痛いのが
「麦粒腫」
(ばくりゅうしゅ)。
⚫︎しこりがあって痛みはないのが
「霰粒腫」
(さんりゅうしゅ)
です。
症状が
典型的ではなくて
ふたつの区別が
むずかしいこともよくあります。
最初、麦粒腫だった
(もしくは麦粒腫にみえた)
ものが、
途中から
霰粒腫になることもあります。
⚫︎麦粒腫は、
主には、抗生剤で治療します。
メスで切開したり
針で刺して膿を出す
こともあります。
数日から
1週間程度で
治る方が多いです。
処方された
点眼や眼軟膏を使用したり
内服を飲み切っても
痛みや腫れがひかない場合は、
炎症が強かったり、
まわりに広がっている
可能性がありますので、
もう一度眼科に受診して
診てもらってください。
⚫︎霰粒腫は、
抗生剤やステロイドの
点眼や眼軟膏、
ステロイド注射、
手術などで治療します。
痛い治療は希望されない方、
霰粒腫になりやすい方には、
セルフケアとして、
まぶたの縁を洗ったり
(リッドハイジーン、眼瞼清拭)、
まぶたを温めること
(温罨法 (おんあんぽう))
をおすすめしています。
霰粒腫は
数日で
良くなる場合もありますが、
放っておいたり、
手術以外の方法だと
治るのに
数ヶ月以上
かかる場合もあります。
注射は
数日から週の単位で
小さくなる方が多いですが、
また再発してくる
場合もあります。
霰粒腫がこのまま
一生治らないのではないかと
心配される方が
ときどきいらっしゃいますが、
霰粒腫は
必ずいつかは治ります。
ご高齢の方で、
霰粒腫が
治らなかったり
再発を繰り返す場合、
脂腺癌を疑う必要が出てきます。
ものもらいが
治りづらくて
心配なときは、
担当の眼科の先生に
病名を確認して
相談してみてくださいね。
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