散瞳とは?
散瞳とはひとみ(瞳孔)が大きくなった状態のことです。
通常、神経のはたらきにより、明るさによってひとみの大きさは変化します。明るい所ではひとみは小さくなり、暗い所では大きくなります。
散瞳検査とは?
散瞳検査とは、散瞳剤と呼ばれる目薬により、ひとみを開いた状態にして眼の奥を詳しく観察する検査です。
眼の奥(水晶体、硝子体、網膜、視神経、血管など)をくわしく診察する際には、ひとみを通して、眼の奥をのぞきこみます。ひとみが開いている方が、より広い範囲を詳しく検査することができます。
散瞳検査が必要なときはどんなとき?
以下のような症状があるとき、病気があるときの精密検査や経過観察には散瞳検査が必要です。
◆虫が飛んで見えるとき(飛蚊症 ひぶんしょう)
◆キラキラ光って見えるとき
◆急に見えにくくなったとき
◆ゆがんでみえるとき
◆目をぶつけたとき
◆白内障、白内障手術後
◆強い近視がある方
◆糖尿病や高血圧など内科の病気をお持ちの方
◆その他、眼の奥の病気が疑われるとき
散瞳検査の注意点は?
散瞳剤の目薬は、点眼してしっかりした効果がでてくるまで30分ほどかかります。(そのため、遅くとも受付終了30分前には御来院ください)ひとみが開いたら、診察いたします。
目薬の作用により、点眼後に約4~5時間ほど瞳孔が開いた状態が続きます(個人差があります)。明るいところでまぶしかったり、焦点がぼやけたりします。目薬の効果がきれると、次第に回復してきます。
来院時は、御自分での車・バイクなどの運転は危険なので避けてください。また、ピントが合いづらくなり、細かい作業ができなくなることがありますので、診察後に大切な用事がある日はお控えください。
散瞳検査は、予約の必要はありません。
特に、見え方に急激な変化がある場合やケガをした場合には、早目の眼科受診をお勧めいたします。