2017年4月9日に開催された LIME研究会主催 マイボーム腺講習会で
“霰粒腫、大きく切るか、温存するか”
というテーマで、
慶応大学の野田実香先生と
ディベートさせていただきました。
野田先生は、
眼窩眼形成で非常に有名な先生です。
![](https://static.wixstatic.com/media/c07c0e_f75e6f2eac664ecfa31f2364771e2617~mv2_d_2517_2022_s_2.jpg/v1/fill/w_147,h_118,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/c07c0e_f75e6f2eac664ecfa31f2364771e2617~mv2_d_2517_2022_s_2.jpg)
霰粒腫(さんりゅうしゅ)は
マイボーム腺という
まぶたにあるあぶらの腺が
つまってできるしこりです。
今回の講習会のテーマである
霰粒腫の治療法としては、
温存療法、
ステロイド注射、
切除術があります。
野田先生は
切除する(切って治す)
という立場から、
私は温存する(切らずに治す)
という立場から
お話しさせていただきました。
温存療法は、
患者さんご自身に
ご自宅で行っていただく
温罨法(あたためる)
リッドハイジーン
(まぶたの縁をきれいにする)
が主になります。
温存療法は
古くからある治療法ですが、
霰粒腫に一定の効果がある
(治癒率30-80%)
と報告されています。
ご自分で行っていただく
ケアですので
根気と時間は少々必要ですが、
霰粒腫がたくさんできてしまう方、
とくにデモデックス
(まつげダニ)がいる方の
再発予防にも
効果が高いことが
最近報告されています。
野田先生の手術のお話も
大変勉強になりましたし、
会場の先生方からも
たくさんご意見、ご質問をいただき、
霰粒腫について
より深く学ぶことができました。
※当院では、
霰粒腫の温存療法だけでなく、
ステロイド注射、
切除術も行っております。
※霰粒腫と似たように
まぶたが腫れる、
いわゆる「ものもらい」の
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は、
まぶたの縁にある
あぶらの腺に
細菌が感染しておこります。
麦粒腫の主な治療は
抗生剤です。
重症の場合は切開です。
![](https://static.wixstatic.com/media/c07c0e_57f60f2307cb4e52b87907c915de2c78~mv2_d_3165_1917_s_2.jpg/v1/fill/w_147,h_89,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/c07c0e_57f60f2307cb4e52b87907c915de2c78~mv2_d_3165_1917_s_2.jpg)
野田実香先生をかこんで、
LIME研究会の先生方と。
左から
森重直行先生(大島眼科病院)
白川理香先生(東京大)
有田玲子先生(伊藤医院)
野田実香先生(慶応大)
私
川島素子先生(羽根木の森アイクリニック、慶応大)
崎元暢先生(日本大)。