こんにちは。 大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
「眼にいいサプリメントはありますか?」 「黄斑の病気って??」 とのご質問をうけることがありますので、 加齢黄斑変性予防と サプリメントについて お話させていただきます。
加齢黄斑変性について
加齢黄斑変性は、 欧米では失明原因の第1位で、 日本でも高齢化と 生活の欧米化により増加しており、
視覚障害者手帳を交付された方の 原因の第4位となっています。
50歳以上の約1%にみられ、
高齢になるほど多くみられます。
加齢黄斑変性になると、
黄斑(網膜の中心)が障害され、
ゆがみが出てきて、
真ん中が見えなくなり、
視力が低下します。
加齢黄斑変性の予防
加齢黄斑変性の予防としては、
(1)禁煙
(2)紫外線予防
(3)食事
(4)サプリメント
があります。
(1)禁煙
喫煙している方は、
していない方に比べて
加齢黄斑変性になる危険が
高いことがわかっています。
禁煙外来を受診するなどして、
禁煙することが大事です。
(2)紫外線予防
太陽光の中の青い光や紫外線は
網膜にダメージを与え、
加齢黄斑変性になりやすくなります。
帽子やサングラスを
日ごろから
活用していただくとよいです。
(3)食事
緑黄色野菜など
抗酸化物質を多く含む食事は、
加齢黄斑変性の発症をおさえると
考えられています。
下の表の食材を食べると
予防効果があるといわれています。
(4)サプリメント
AREDSという
米国の大規模な臨床研究により、
●ビタミンC
●ビタミンE
●βカロテン
●亜鉛
などを含んだサプリメントを飲むと、
加齢黄斑変性の発症と
視力低下のリスクが
少なくなることがわかりました。
その後のAREDS2という研究で、
βカロテンの変わりに
●ルテイン
●ゼアキサンチンを含んだ
サプリメントが
加齢黄斑変性の予防に有効である
ことがわかりました。
すでに
一方の眼に加齢黄斑変性を
発症した方には、
反対の眼を守るために、
サプリメントの内服が
強く勧められています。
まだ加齢黄斑変性になっていない方でも、
眼底検査で
加齢黄斑変性の徴候が
みとめられる場合には、
サプリメントを内服することが
勧められます。
加齢黄斑変性の予防のためには、
眼の健康のために、
まずは禁煙や食生活の見直し、
紫外線予防をしていただき、
そのうえで、
サプリメントを取り入れていただくと
よいと思います。
早期発見、早期治療が大切ですので、
視野の中央のゆがみや
みづらさがある方は
早めに眼科を受診してください。
自覚症状がなくても、
50歳を過ぎたら、
眼底検査を受けていただくと、
加齢黄斑変性の前段階
(ドルーゼンや網膜色素上皮の色素ムラなど)
の早期発見につながります。
眼底検査ご希望の方、
眼のためのサプリメントについて、
より詳しく知りたい方は、
医師またはスタッフにご相談下さい。
当院では、抗VEGF療法
(アイリーア、ルセンティスの硝子体注射)を 土曜日に行っております。
※PDT療法は行っておりません。
診察の上、
専門的な治療が必要な場合は、
ご紹介させていただきます。
(2020/7/14 更新しました)
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