こんにちは。大宮はまだ西口分院の福岡詩麻です。
2018年4月19~日に、大阪で行われている
日本眼科学会総会に参加してきました。
「先天性無痛無汗症の涙液と眼表面の異常」について
発表させていただきました。
共同演者の白川理香先生(写真右側、東京大学医学部附属病院)と
先天性無痛無汗症は、
全身性の痛覚障害(痛みを感じにくい)
温度覚障害(あたたかいつめたいがわかりにくい)
無汗症(汗がでない)
さまざまな程度の知能障害がある
非常にまれな遺伝性疾患です。
2015年に厚生労働省により指定難病に選定されています。
2016年、2017年の無痛無汗症シンポジウムでは、
涙のあぶらの厚みをはかる機械
下まぶたのふちにたまっている涙の高さをはかる機械
涙の水とあぶらのバランスをみることができる機械など
最新の眼科検査機器で検査させていただきました。
人の体の中で、角膜(黒目)が一番神経が多く、
痛みを感じやすい部分ですが、
先天性無痛無汗症の患者さんでは、
からだのほかの部分と同じように、
角膜でも痛みを感じにくく、
そのために涙の水とあぶらのバランスがうまくとれず
さまざまなタイプのドライアイや
目の表面の異常につながっていることがわかりました。
今年も検診会に参加させていただくのを楽しみにしております。